ベスト8の壁を越えた
早朝からスペイン―イタリアの試合を見た。
率直に言って、スペインが勝ってくれて本当に良かったと思う。それは何もオレがスペインを優勝予想に挙げ、賭けに参加しているからだけではない。
イタリアのいわゆるカテナチオという戦い方、それが生み出す試合内容にほとほと飽き飽きしているからだ。何度見た事か。オレは浦和レッズファンなので、Jリーグでもこの手の試合を見続けているのだから、堪らない。今大会のEUROでもこれ以上は勘弁願いたいところであった。
異常なまでに分厚い守備ブロックを形成し、失点を防ぎ、ボールを奪ったら、人数をかけずに、素早く、しかも必要最小限の手数で攻めるというやり方はイタリアのお家芸であり、しかも合理的でもある。だが、サッカーの持つ本来の魅力を体現できているとは言い難い。
ロベルト本郷は、翼に送ったロベルトノートにこんな事を書いていた。
『世界中で最も愛されているスポーツ サッカー
おれが思うにはもっとも自由なスポーツだからじゃないだろうか?
グラウンドにたてば監督からのサインなどなにもない。
自分で考え自分でプレーする。
(中略)サッカーは自由だ』
スペインの、ショートパスに、積極的なドリブル突破を織り交ぜた攻撃サッカーの方が、断然、主体的であり創造性がある。どちらのサッカーが魅力的か。言わずもがなである。
イタリアに少し同情できる点は、ピルロとガットゥーゾという重要な選手2人が出場停止だった事。そりゃもう、カテナチオしかない。致し方ない。ただ、ドナドーニ監督は、「試合前からPK戦の順番を決めていた」と言ったらしい。どんだけ守備重視なんだよ。
それでも、イタリアは凄いと思った。カウンターに入ると、かなりの確率で、決定的なチャンスを作り出していた。ボール支配率、シュート数共にスペインが圧倒していたが、決定機に関しては、ほぼ同数、むしろイタリアに分があったかも知れない。この辺が世界のトップに君臨し続ける国の実力という事なんでしょうね。
MOMはカシージャス。カモラネージの強烈なシュートを足でセーブしたのを筆頭に最高のプレーを披露した。
公式戦で88年振りにイタリアを下し、さらにベスト8の壁を越えたスペイン。優勝して欲しい。
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