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啓文堂の見識を疑う

知的生活追跡班/この一冊で「考える力」と「話す力」が面白いほど身につく!★★☆☆☆

啓文堂書店の推奨本になっていたので、中身を確認せずにレジに持って行った。ポップの文章には、この本がいかに役に立つものかという内容が仰々しく書かれていたが、事実は違うと言わざるを得ない。面白いほど身につく訳じゃないし、書かれている内容も在り来たりでインパクトが無い。

第1部が「考える力」。こっちの方がまだマシか。革命的な方法は掲載されていない。最初から最後まで説明が軽すぎて、説得力が感じられない。「そうすれば良いのか」とか全くと言って良い程無かったです。


第2部は「話す力」。結局さ、人と人とのコミュニケーションに正解とか無いと思うんだよね。それこそ、相手・状況・場所、その他全てを勘案して、総合的に判断し行動しなければならない。この本に書かれている様な付け焼刃の心理学的なロジックを適用すれば円滑になっちまう程単純じゃない。

こちらが全く同じ態度で同じ言葉をかけたとしても、受け手である相手の気分次第で、その言葉の持つ意味は如何様にも変化するしね。

これを言ってしまったら身も蓋も無いが、コミュニケーションはセンスによるところが非常に大きいんじゃないかと。相手の懐に入るのが異様に上手い人っているじゃないですか。速攻で人と打ち解けて、誰とでも親しくなれてしまう人。そういう人は、人と接する時、事前にこうやって会話しようとか絶対に意識して無い。そんな事考えていたら、スムーズな会話が成立する筈がないから。

そして、穿った見方かも知れないが、『薄くて軽い話』(具体的には書けない感覚的なモノ)を主戦場としている人は、このタイプに属する傾向が強い気がする。

こんな事を書いていたらある一人の人物(以後、Aとする)が脳裏に浮かんで来てしまった。オレは本能的にA及びAの影と戦おうとしている。だが、とりわけ社会人になって以降、オレがAに近い姿を晒す機会が多くなっているのは確かだ。それは便宜上そうしているのだが、時々オレ自身もAに近づきつつある様な気がして不安になる。

皆から面白いと評価される事は、すなわち面白く無いという事の証明。これを忘れてしまったら、オレはAと同化したも同然であろう。


以前、kcさんが会社に「次の飲みをいつにする?」という内容の電話をかけてきた事があったが、彼は電話口の向こうにいる人物が紛れも無くオレだったのに、それと気付かなかった。普段と余りにも口調と態度が異なっていたからだと言われた。そして、ある種の恐怖を感じたと。これは、なかなか考えさせる出来事だった。

オレが会社で日々、極々自然に行っている行為がオレをよく知る人にとっては恐怖の対象となる。自分では、会社においても自然体を貫いていると思っていたが、実は十分に不自然体だっという事でしょうね。骨の髄までリーマンだ。オレの精神はそこそこA化しているのかも知れない。残念である。

本筋を見失った。えーと、つまり、この本は面白くなかったって事だ。


BGM
MOTLEY CRUE/Same Ol' Situation (S.O.S.)
Orianthi/Highly Strung
VAN HALEN/Top of the World
SR71/Right Now
U2/vertigo

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