パワーゲーム
GW後半のスタート。
前日の酒が残っている感は否めないが、今日はやるべき事が山ほどあって、忙し過ぎる。行動は朝一からと決めて、アルコールに支配されつつあった脳を何とか働かせ、携帯のアラームをセットしてベッドに入り込んだ。
そして、あの苦々しい規則的な騒音に、見事に屈しため、早めの起床に成功する事となった。
現在は、洗濯中。連休明けまで洗濯物を溜めるのは不可能と判断した。暇なので駄文更新。
横山秀夫/震度0★★★★☆
阪神大震災の前日、N県警警務課長不破義仁が忽然と姿を消した。不破は、誰よりも県警の内部事情に明るく、人望が厚く、細かい配慮ができる性格の持ち主で、県警主要幹部6人からの信頼も非常に厚い男であった。
警視庁キャリア組2名、警視庁準キャリア1名、地元叩き上げ3名の各部長が主要な登場人物。
なぜ、不破は姿を消してしまったのか。蒸発か?事故か?事件か?警務課長の失踪が、マスコミに漏れてしまおうものなら、N県警を揺るがす大スキャンダルとなる。部長達は対応に追われる。
不破の失踪に絡み、6人の様々な利害や思惑が交錯する。ある者は保身のため、ある者は己の野心を満たすため、各々がこれまで築いてきた人脈を駆使する。優先されるはN県警の利益などではなく、私利私欲という事だ。高度で、複雑な情報戦が展開される。換言すれば、これは県警内部の権力闘争の開始である。
果たして、不破失踪の本当の理由とは何か?権力闘争の行きつく所は?そんな話。
相変わらず、心にズシリと響く小説(cf. 駄文2007.11.13)だった。卑しさ、弱さ、虚栄心、媚びへつらい、これらが明確に描かれ、人間の本質が見事に表現されている。つまりヒューマンモノです。警察組織で生きるのは本当に大変だなと痛感させられた。
終盤、準キャリアの堀川が、キャリアでも地方でもない自分の役割を懸命に全うしようとする姿勢に救われる。そして、ラストへの流れ。収束すべき所に収束させたなという印象。
警察小説という時点で★が加点気味である事は否定できないなあ。警察小説は、やっぱり面白いジャンルである。
阪神大震災を引き合いに出す意味があったかどうかは、甚だ疑問が残る。震度0という言葉もほとんど響いて来なかった。他に相応しいタイトルはいくらでもあったのではないかと思う。
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