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駄文 The Classic2

2006.07.16の日記より抜粋。

これを書いている、その瞬間の自分は、さぞかしテンションが高かったであろう事が窺える文章である。


「放火魔と勉強論」

奈良県・田原本町の放火殺人事件。
みなさんがご存知の通り、医者の長男が実家を放火し、
母子3名の命を奪ったという事件だ。中間テストの結果が
渡される保護者会がある日を狙った計画的放火であった。

この事件に関して思うところがあるので語る。
予め断っておきますが、面白い話ではないです。

親の「医者になれ」という期待、それを超えたある種の要
求が大きなプレッシャーとなり、それに耐え切れず犯行に
及んでしまったと解釈されているが、これが本当だとした
ら、犯人は非常に精神力が弱過ぎると思う。普通の社会
生活を営むのが困難なくらいに。

程度が過剰とはいえ、親の期待に屈してしまうようなメン
タリティーしか持ち得ない人間が果たして医者に向いてい
るのか?残念ながら答えはNOだろう。

時には親父に暴力を振るわれたという報道もあるが、何故
そこまでされて押し黙って勉強していたのだろう。理解に苦
しむ。だって高校生の男だよ。親父が坂口征二、亀田史郎、
アニマル浜口ならいざ知らず、普通の中年男性だったら腕
っ節で負ける筈がない。放火する以前にまず親父を殴れよ。
そこまでしなくても、「殴られるのは非常にウザイんで、金輪
際、親父と勉強したくない」とハッキリ言えば良かったじゃん。

この意見をある人にぶつけたところ、「父親に対して、家族
が反抗できない家庭もあるんだ。全てがあんたの家庭と同
じではない」と言われた。オレは、この意見に納得できな
った。

まずは日本の大抵の家庭が、彼女が言う所の「あんた(つ
まりオレ)の家庭」じゃねーか。その証拠に、親父に全く文句
が言えない奴なんて、高校時代クラスに1人としていなかっ
た。


10,000歩譲って特殊な家庭のため親父に反抗することがで
きない状況だったとしても、勉強を一切放棄する、平たく言え
ばグレることだって出来た筈である。犯人は、それもしなかっ
た。

この犯人は己が困難な状況に陥っているとはっきりと自覚し
ていたのに、それを打開しようと努力しなかったのである。厳
しい意見かも知れないが、彼の局面打開力、行動力、 精神
力の欠如がこの状況を生んだのである。

オレがここまで言えるのは、本当に精神的な窮地に陥ったこ
とがないからだという意見も頂いた。それは完全には否定し
ない。だが、そうなる前に解決策を考え、それを実行すること
が必要なのではないかと思うのである。

「全てをリセットしたかった」と犯人は供述している。
そのために、罪のない人間の尊い命を奪って良いという道理
は存在しない。忌まわしき家を焼き払う事で、過去をリセットす
るという貧困な発想にも飽きれてしまう。

時間は不可逆だ。過去の積み重ねが現在の自分を形成して
いる。何をしようとも、人生を「リセット」することなどはできない
のである。

この長男は、はっきり言ってどうしようもない人間だ。
事件発覚当初、同情的な論調もあったが、オレは犯人に一切
同情などできないし、彼の愚考を許す事ができない。

一方で、犯人の親父の姿勢も肯定できない。
勉強は、人にやらされるものではなく、自らの意志でやるもの
である。そうじゃなければ何の意味もないよ。オレはそう思う。

親父は、こんな当たり前の事を理解していないのである。
就いた職業は立派かも知れないが、本質を知らない駄目な人
である。無理矢理勉強させてまで、子供に医者になって欲しい
か?

これは期待ではなく、強制である。

もちろん、「勉強しろ」とやかましく言う親が必ずしも悪いとは言
わない。結果として、それが子供を良い方向へ導く事もあるか
らだ。

それでもオレは、勉強は自ら欲してやらなければならないという
主義を曲げる気にはなれない。

ここでオレの親について。

オレの親は自分に対し、「勉強しろ」という台詞を言う事がほとん
どなかった。テストの点が悪かったから怒るという事もなかったが、
100点を取ったからと言って褒める事もなかった。

後に理由を聞いてみた。母はこう答えてくれた。
「勉強が出来ないというそれだけの事で卑屈になって欲しくな
かったし、何かの見返りのために、勉強をするような人間にも
なって欲しくなかった」と。

勉強以外にも大事な事がある。
むしろ、それ以外の事の方が大事であると示唆したかったのか
も知れない。

オレの主張は、間違いなく親の態度に起因している。
そして、勉強しろと言わない親で本当に良かったと思う。

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